[写真館]FA77mm とSIGMA 18-200mmズームとの比較
デジタル一眼を買って、レンズにはまり、次々買ってしまうことを「レンズ沼にはまる」とゆいます。特に、かつてカメラ小僧で、そのころは高くて満足にレンズも買えなかったという時代を過ごしている、僕のようなヒトにとっては、多少財力も付き、レンズを買うぐらいならなんとか、という立場になって、次々買ってしまう人は珍しくありません。
で、そうはいっても7万円もする「SMC-PENTAX FA 77mm F1.8 Limited」を買ってしまった立場としては、なぜこのレンズなの?という答えがほしくなるわけで、いろいろお試しして、自分を納得させているわけです。PENTAXの一眼を買った人にとってはこのFA Limitedシリーズは三姉妹と呼ばれて、あこがれの対象だったりするのですが、一方で、「便利だよね?写りもけっこう悪くないし」ということで、SIGMAあたりの便利系ズームレンズも買ってしまうわけです。僕も、SIGMA DC 18mm-200mm F3.5-6.3と、SIGMA DG 28mm-300mm F3.5-6.3 MACROの、レンジの違う標準ズームをもっていて、かつ、FA77mmというレンズはこの2本のシグマのレンズのどちらとも、焦点距離でかぶっていて、なんで買う意味があるの?というのは、自分でも不思議だったのですね。それで、自分を納得させるために、こうして比較の写真を撮っています。以下、シグマのズームはいずれもFA77mmと合わせるために、ほぼ同じ焦点距離に設定します。
▲SMC-PENTAX FA 77mm F1.8 Limited / F1.8で撮影。補正などはなく、サイズ変更のみ。
まずは、FA77mmのボケ味を。撮影距離は最短の70センチほど。紅葉が始まったばかりのウルシの葉です。
▲SIGMA DC 18mm-200mm F3.5-6.3 / F5.6で撮影。
同じ被写体を、シグマのズームを75mmぐらいで。この焦点距離だと、最小絞りはF5.6になります。上の写真もこの写真もどちらも最小絞りで、被写体までの距離は同じですが、やはりF1.8とF5.6の差は大きいですね。でも、葉の描写力については、どちらも決定的な差はない。シグマもなかなかシャープできれいです。つまり、被写体をシャープに、きれいにとるだけなら、どちらも大差なく、ぼけ味をいかして、メインの被写体を強調したいなら、FA77に分があるということです。逆に、FA77は開放ではピントが来るところがとても狭くなるので、どこまで絞って被写体にピントを合わせ、背景や全景をぼかすか、作品の意図がポイントになるということですね。開放にすればいいというわけではないので。
▲SMC-PENTAX FA 77mm F1.8 Limited / F1.8で撮影
こちらも、FA77で開放でとったブルーベリーと……
▲SIGMA DC 18mm-200mm F3.5-6.3 / F5.6で撮影
シグマのズームを最小絞りF5.6で撮ったもの。背景(地面)のボケ味の違いはあるものの、どちらもしっかりぼけています。違いは、実の周辺の葉のボケ加減で、すぐ隣の葉っぱまでぼけているので、ピントが来ている実がすっきり浮かび上がります。
▲SMC-PENTAX FA 77mm F1.8 Limited / F22で撮影
逆に、うんと絞り込んで、最小絞り。こちらはFA77mm……
▲SIGMA DC 18mm-200mm F3.5-6.3 / F32で撮影
こちらはシグまずムーを最小絞りのF32で。ボケ味はもはやあまり論じる意味がなく、逆に描写力が問われます。どちらもよく写ってはいるのですが、FA77(上)の方が、ブルーベリーのみの細部の模様や質感は、明確に映っている感じですね。もっとも、この程度の描写力や解像感をとやかく言うことにはあまり意味がなく、露出やピントの精度によっても変わってくるはず。色味もけっこう違いますが、このへんは好みの問題でしょうか。比べると、FA77の方がしっとりした感じには見えますね。
▲SMC-PENTAX FA 77mm F1.8 Limited / F1.8で撮影
改めて、開放で撮影……
▲SIGMA DC 18mm-200mm F3.5-6.3 / F5.6で撮影
こちらも開放で。やはり特性の違いがはっきりわかります。最小絞りの1.8か、5.6かの差が、ぼける範囲の差になり、レンズの設計上も、FA77のほうがボケ味を重視した絵づくりになるのでしょう。逆に、シグマのレンズは、誰がとってもピントも合いやすく、細部までシャープに映り、失敗が少ない印象です。
