オムロン労組からライフワークバランスのワークショップの依頼
オムロンといえば、京都のユニークなハイテクエンジニア集団として知られていますが、その労働組合から、ワークショップの依頼を受けました。
今、労働組合は従来型の「闘争」からの脱却を図っていますが、賃上げという目標があまりにわかりやすかっただけに、それに変わる目標をどこに設定するか、なかなかフォーカスが定まらないように見えます。もちろん、働き手を巡る状況はどんどん変わっていて、問題も増えています。ランダムにあげるだけでも、働き過ぎや過労、そしてうつ。職場にいる人たちの雇用形態が多様化する中で、その多様化がもたらす問題。目に見えやすいものとしては、不法な派遣労働や、覇権に対する処遇の問題もありますが、逆に、派遣さんには決まったことしか頼んではいけないというモラルが強すぎると、マネジャーに雑用的な仕事のしわ寄せが来て、マネジャーが過労になるといったこともおきています。そんなな香で注目する企業が増えているのが、ライフワークバランスです。仕事は大切。仕事を充実させるためにも、働き過ぎを防ぎ、休養や個人生活とのバランスをとらないと、長い人生を乗り切れない、という考え方であり、さらに企業にとっても、社員が猛烈に働くことは、一時的にはメリットはあっても、長期的には優秀な社員からやめてしまうとか、うつになって戦線を離れるとか、若いよい人材が採れないと行った具体的な問題が起きるという、認識が広がってきました。
もちろん、これは一般論であって、オムロンが抱えている問題の分析ではありません。でも、オムロンもこういった諸問題と無縁ではない、とのことでした。
さて、このライフワークバランスというテーマは、僕にとってはライフデザインやQOLというフレームで長年追求してきたことであり、最近ではD社の人事制度改革についての研修とコンサルティングも、ライフワークバランスを大きなねらいにしています。軸足は多少違っていても、上記のようの状況はどの企業もあまり変わりがなく、特にここ2 ?3年は、景気の回復と業績向上に伴って、会社の利益は出始めたけれど、そのわりに社員はハッピーにはなっていないという問題意識に対応してのことです。
では具体的に、ライフワークバランスというテーマにどのようにアプローチしていけばいいのでしょうか。
D社でも、そして今回のオムロン労組でも、基本的には同じアプローチをしていて、
(1)今なぜ、ライフワークバランスなのか? その理由。
(2)ワークを効率化し、時間を生み出すことに意識を向け、方法を考える。
(3)ライフの、何に時間を使うか、自分がやりたいことを考え、見つける
この基本的なフレームをベースに、それぞれのニーズと状況に合わせて、具体的な方法論は設計することになりますが、僕の研修の常で、レクチャーはコンパクトに、グループワークで考える時間を多くとり、自ら発案することで、アクションにつなげていくことをめざしています。
ライフワークバランスという考え方は、その重要性はいうまでもないのですが、企業というわく組で考えようとすると、けっこうきわどく、困難です。ワークが軽視されるようになれば、会社として命取りだし、ライフを強調しすぎると、会社が個人の生活を都合のいいように動かそうとしているようなことにもなりかねません。もちろん、本来はそのどちらでもないはずですが、あるべき姿をどのようにイメージするかが難しい。
僕としても、こういうイメージでとらえればいいと、決まった答えがあればいいのですが、僕の答えはあっても、それがあなたの答えではないところが難しいところ。だからこそ、ワークショップ形式で、自分の考えを見いだす時間をもつことが重要なのだと思っています。
僕の関心は、基本的には、会社がよくなるということではなく、個人として、自分が望む姿に近づいてくれることなのですが、こういった研修やワークショップに関心があるという方は、paco宛、直接ご連絡ください。paco@suizockanbunko.com
